役に立たない話 |
おいっ!〇〇出せ。 |
昭和30年代にタクシードライバーをやっていたおじさんの、恐ろしい体験談です。 錦糸町でお客を乗せて、走り出そうとしても行き先を言いません。だいぶご酩酊の様子です。 「お客さんどこ行きますか?」と聞いたら、行き先は洲崎と言います。 「ハハン。洲崎って言うのが恥ずかしくて言えなかったんだな」 と、おじさんは納得しました。 当時洲崎には『洲崎パラダイス』なる、男性が好きな場所があったのです。 ナントカ防止法が出来てしまったので、今はありませんが・・・。 錦糸町から都電の線路に沿って深川方面に走って行くと、すぐに町工場が密集する場所です。当時は夜になると薄暗くて人通りもまばらでした。 東陽町を過ぎた当たりで、それまで押し黙っていたお客が重々しく口を開きました。 「おい、そこを左に行け」 「お客さん左に行ったら洲崎に行けませんよ」 「いいからそのまま行け」 そのお客は暗い方に暗い方に行くように言います。 「さてはタクシー強盗?」おじさんはルームミラーごしにお客の様子を伺って身を硬くしました。 男の額にはうっすらと脂汗が浮かんでいるようです。時折顔の横で拳を握り締めて小さく震えていました。 車は日野ルノーです。室内はとても狭くて、短刀を突き出されたら逃げ場がありません。 おじさんは護身用に持っていたパイプレンチを握りなおして、どうやって逃げ出そうかと考えていました。 相変わらず男は暗い方に行くように言います。すでに埋立地の一角にさしかかっていて、周りには茫漠たる荒野が広がるだけで誰もいません。工事現場の灯りが遠くに見えるだけです。 「おいっここで止めろ」 男は押し殺した声で、前を見据えて言いました。 「来るかっ」 おじさんは身構えました。心臓は破裂せんばかりで、鼓動がカラダ全体を震わせているほどでした。 すると男が上着のなかに手を入れて、何かを探しながら思いつめた様子で言ったのです。 「おいっ・・・。紙持ってねーか」 |
アイドントライクTHISおばさん |
法要の席でのこと。私の父の連れ合いの妹が「お宅は景気がいいんですってね。銀行に沢山貯金してるって噂だよ」と言ってきました。 ったく!相変わらず嫌味なバ〇アだぜ。この不景気に儲かってるわきゃねーだろーよ。だからオレはこのおばさんの隣に座るのは嫌だったんだよ。 「おばさん、何言ってんだよ。お金ってもんはね銀行に入れたら駄目なんだよ。お金は冷蔵庫に入れとかなきゃ・・・。腐っちゃうから。 この前もね、うっかりしてお金を金無垢のテーブルの上に出しっぱなししてたら腐っちゃってさー。この暑さだもの、たまんないよね。 仕事から戻って、金屏風に囲まれたリビングに入ったら何かすえ臭いんだよね。何だろうと思ったらさー、置きっぱなしになっていた札束が腐ってたんだよね。札束がネバネバになって、納豆みてーに糸引いてたんだよね。オレもはじめて見たよ腐っちゃった札束を。おばさんにも見せたかったねー。 まー、もったいねー事したけど二億ぐれぇならあきらめもつくよね、おばさん。 それに懲りて今度は大きい冷蔵庫を買ったんだけど、それでも入りきれなくてさー。仕方なしに冷凍庫に入れたんだけどね、札束は冷凍庫に入れるもんじゃないよ。失敗しちゃった。 お金がカチンコチンに凍ちゃってさ、今じゃ電子レンジでチンしてから使ってんだよね。不便でしょうがない。」 「・・・・・・・」 どうだ!参ったか嫌味なバ〇アめ。 |
ワレ撃墜ニ成功ス |
昨日夕刻、平成二十二年度初ノ薮蚊ヲ発見。遂ニ戦闘状態ニ入レリ。 数匹ノ敵ハ頭上ヨリ急降下攻撃ヲ試ミルモノノ、友軍ノ優秀ナル電探ガ一早ク之ヲ発見。 ワレ数歩転進シタル後ニ、化学兵器ヲ噴霧駆使シテ総テノ敵ヲ撃墜殲滅セリ。 今後、関係各方面ニ於イテハ敵飛行部隊ノ襲撃ニ備ヘ非常事態ヲ宣言シ、 化学兵器ノ充実ヲ図ルベク国民ヲ指導スル事肝要ナリ。 |
嘘だよ。 |
宮崎県で酪農を経営する友人と話をしましたが、今の厳しい状態が電話口もから伝わってきました。 落ち込んでいる友人を励ます言葉もためらわれるほどでした。 そんなことから、私も及ばずながら義援金を寄付させてもらったのですが・・・。 3日ほど前の休憩の時に、スタッフの一人が「黒豚の肉って食べたことがないんですけど、肉の色は黒いんですかね?」 と聞いてきました。 宮崎県の人々の苦労を知るにつけ、『こんな時に不謹慎な奴だ』と思いつつ・・・。 「そうだよ黒豚の肉って真っ黒なんだよ。それを食べると歯が真っ黒になっちゃうんだよね。イカスミのスパゲッティを食べた時みたいに。でも、味はすごくいいんだよ。イカスミのスパゲッティだっておいしいだろ?」 「本当ですか?」 「嘘だよ。黒豚の肉がおいしいのは本当だけどね」 「それと忠告しておくけど、結婚式の前日に縞馬の馬刺しなんか食っちゃだめだよ。縞馬の馬刺しを食うとね、 前歯が白・黒・白・黒に染まっちゃうんだよ。まるでお葬式の幕みたいに。仲人さんに怒られちゃうからね。」 「虎を食ったらどうなるんですかね?」とまたしても不可解な事を聞いてきます。 「あのなー。虎には食われるもので、あんまり食うもんじゃないんだよ」 「虎を食うと前歯が黄色・黒・黄色・黒になるんですかね?」 「いいや、虎の場合は歯の色は変わらないんだ。虎ロープみたいなウ〇チが出るだけさ」 「本当ですか?」 「嘘だよ・・・バカヤローーーー」 |
これがホントのKinpunだー! |
『アイ ドント ライク This おばさん』にお話をしてあげました。 「おばさん。ウチの朝飯はね、ふりかけに金粉を使ってるんだよ。もちろん海苔の代わりは金箔なんだ。 金粉も金箔もやっぱり純金がいいよね。18金?あれダメダメ!一度食って懲りちゃった。 どーも塩っ気が強くていけねーや。22金はマアマアいけるかな。 西域に旅行した時にトイレに入ったらボッタンだったんだよ。久しぶりに懐かしかったねボッタンは。 しゃがんで、さあこれからという時に下の汲み取り口がゴトゴトいってカパッと開いたんだよ。驚いたねー。出かかった物が一瞬引っ込んじゃう位びっくりしたよ。 何だろうと薄暗い下を見てみると、汲み取り口から肥柄杓(こえびしゃく)がぬーっと差し込まれて、オレの分身が落ちるのを取ろうとして待ってるんだよね。 おばさんも知ってると思うけど、金て言うのは化学的に安定で腐食しないんだよ。だから朝食べた金粉のふりかけや金箔の海苔がそのままの姿で出て来るんだよね。 オレが純金を毎日食ってることを、日本から遠く離れた西域に住む肥柄杓マンが知っていたのは新鮮な驚きだったね。 言っちゃあナンだけど、この事は西域に限らず世界中で有名らしいよ。 オレの分身を目出度くゲットした肥柄杓マンが外で騒いでたっけ。」 「之本当的金糞!金糞獲得成功我幸福 豪邸購入可能於大都会」 それを聞いた村人が沢山集まってきて、我先に肥柄杓を差し込むんだよね。人間の生理からして、何本もの肥柄杓にわが分身を差し出すわけには行かないよね。 観光で街を歩いてる時も、洗っていない使いっぱなしの、紙がこびりついた肥柄杓を担いだ村人がゾロゾロと30人くらい後をついてくるんだ。 オレがトイレに入るのを待ってるんだよね。そうそう出せないって。 お土産で女房にエルメスのバッグを10個ほど買って行ってやろうと、デューティフリーショップに入ったら、警備員の制止も聞かずに(警備員も汚れたままの肥柄杓にはビビッてたよ)、肥柄杓を担いだ老若男女が一緒に入ってきたのには参った参った。 |
商売繁盛 |
後輩の斉藤君がやっている床屋さんに行きました。この頃ようやく口をきいてくれるようになったのです。 彼は『腕が良い』と近所で評判の床屋さんです。いやどうしてどうして、なかなかの腕前です。 以前怒らしちゃったお詫びのしるしにゴマをするわけじゃないけど・・・。 私の坊主頭にバリカンをかけていきます。ジージー・・・。 その時に、「先輩、ウチのシャンプーは特別にブレンドした良いシャンプーを使ってるんですよ」と言いました。 私が「そう、さすがウデの良い斉藤君だよね。そのシャンプーには毛生え薬が入ってるんだろ?商売が繁盛するじゃないか」と言った瞬間! イテテテテ 痛ッテー!!耳の後ろの毛にバリカンを噛み込ませやがった。 悪気はなかったんだ。ごめん斉藤君。
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声無き声 |
営業用微笑みのキャビンアテンダントに迎えられて、「このヒコーキ落っこちねーかな」と思いつつ機内へ。 その時に大抵の(ほぼ100%)のオノコは「隣にかわいいネーチャンが座ってねーかなー」と ほのかな期待を胸に席を探すのです・・・・。が、残念!未だ誰も座っていません。 少しがっかりして取り敢えず着席。すると金髪のスゲー美人が通路を歩いて来るではありませんか! 「ココ、ココ!ココ空いてるよー」と、心の中で叫びますがあっけなく素通り。 次は太目のスーザンボイルさんです。「ココダメ!あっち、あっち。シッシッ!」。 このおばさんも素通りです。あー良かった!おばさんの大きなお尻を横目に胸をなでおろします。 今度は目つきが鋭くて髪を短く刈り込んだ、いかつい大男です。 「何も悪い事してねーけど、先に謝っちゃったほうがいいかな」と思うほどのマッチョマンです。 そいつがボーディングパスを見ながら私の横で立ち止まりました。 「あっちゃー!ついてねー!こいつかよ」。その後ろには金髪のかわいいネーチャンがいるというのに・・・。 「よりによってコイツかよ。ついてねー!」。私は、自身の不運を嘆き悲しんだのです。 そいつが座ると、ぶっとい腕が座席の1.3倍を占領しました。従って私は70%。 そのマッチョマンは話し好きで、いろいろと話しかけてきます。 「うるせーなー。ちったぁ傷心のオレを気遣えよ。黙ってろよ」。 聞けば、彼はパプアニューギニアに駐留する米軍の海兵隊員だそうです。 アメリカ軍人が、ジャパニーズの席の30%を占領しているのです。 沖縄の基地問題で苦しんでいる人達の気持ちが少し解かるような気がしました。 進駐軍時代に育った私は文句も言えません。コイツが強そうだと言うこともあるけど・・・。 でも、BUT、しかーし!私は占領軍に一矢報いたのです。今ようやくマッカーサーの呪縛が解けたのです。 話の中で「パプアニューギニアは弓矢で人を射るからとても危険な所だ」と言います。 とうとう私は言ってやったね・・・。「アメリカ人は鉄砲で人を撃つんだから、もっと危ないだろ」。 彼はそれ以来何も話さなくなりました。相変わらず我が領土を占領したままで・・・。 被占領国民はつらいけど、ざまー味噌漬け! えっ?お前は英語が話せるのかって?話せるわけないだろ。どー考えたって。 マッチョマンは日本語がペラペラ。オレだって日本語はペラペラ。 |
夢千代日記 |
隣でシュラフザックに包まっている友人のFがボソリと言いました。 「あのよー。吉〇小百合様ってよー、ウ〇コしねーんだよな」 私が、「便秘してんのか?」と聞くと、 「違うよっ。出ねーんじゃなくて、しねーんだよ。」と、怒ったように言います。 「そんなこたーねーだろ。いくら吉〇小百合だって、食うもの食えば出すものは出すだろーよ。 「いや、吉〇小百合様は食わねぇんだ。花の蜜なんかを吸って生きてんだよな」 「嘘だろ。チョウチョじゃあるまいし・・・。焼き芋とか餃子とかキムチとかラッキョとか クサヤなんかも食ってんじゃねーの」 「なんでお前は臭いのきつい食いモンばかり言うんだよ」 「だけどよ、食うだけ食って出すもん出さなけりゃ、まるで金魚の腹の中みてーにウ〇コだらけに なっちゃーべよ。出目金なんかのの腹を裂いてみな。内臓とウ〇コを取っちゃったら身なんかねーよ。 干物にもなりゃしねー。」 「・・・・・・。吉〇小百合様のことを悪く言う奴とは絶交するからな。明日お前が登ってる時に下から ザイル引っ張っちゃうからな。おぼえてろよ」 「ごめん。吉〇小百合のこと悪く言ってねーだろ。俺だってファンだよ。寒い朝と言う映画は良かったよな オレ、浜田光男がうらやましいよ。オレの顔がもっともっと良ければ日活の俳優になって小百合様の 相手役をやりてーよ。小百合様は岩陰にひっそりと咲く可憐な花、女神様だよな。 お前の言うとおりだよ吉〇小百合様はウ〇コはしないって事で仲直りしようよ。」 「ウ〇コ ウ〇コって言うなバカヤロ。おまえが小百合様の相手役をやったら殺すからな」 「ごめん ごめん。もう言わないから・・・。でも、おしっこはするのかな?」 「うるせー。バカヤロ」 ホントに怒っちゃった。 でも、吉〇小百合が演じた夢千代日記は良かったなー。あの、楚々とした立ち居振る舞い、 憧れちゃうよな。 あの姿で「地球を救うのは太陽だと思います」なんて言われたら、「そうだ、そうだ」って 言っちゃうよね。 |
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とある病院でのこと。 ある日、患者がトイレのフタを開けて釣りをしていたそうです。 ドクターが「今日は気分が良いみたいだね。今は何の魚がつれるのかなー?」と聞いたら、 その患者が「先生バカじゃねーの、便所で魚が釣れるわきゃねーべよ」。 ドクターがムッとして「じゃあ何で釣りをしてるの?」と聞いたら、 「便所で釣りをすると良い事があるって神様が言ったんだもの」・・・。 すると傍にいた看護婦さん(看護師というより、こっちの響きの方が好きだな。オレは)が、 「アラ、私そんな事言ってないわよ」。 | |||||||
すみません。私が悪うございました。 |
当社の従業員の話・・・。 喧嘩をしたらこう言うそうです。 「テメーッ。お前を好きになっちゃうぞ!毎日々薔薇の花束を持ってお前の会社に押しかけんぞコノヤロ!」 そうすると、相手はビビッちゃうそうですよ!? |
そうだ そうだ! |
テレビのコメンテーターが、 「・・・・。これで日本は独立国と言えるのですかっ。 アメリカの言いなり、なすがままでは ないですかっ。」 と言っているのを聞いていた息子が、 「なすがままなら、パパはキューリ」・・・ってかー。 |
アレレ? |
当社は三叉路に面していますので、道を尋ねる人が一日に3、4人います。 おととい、道を聞きに来たおじいさんに役所までの道案内をしたのですが、何回も何回も同じ事を言っても判らないので、仕方なしに当社のスタッフが地図を書いてあげる事になりました。おじいさんの車を駐車場に入れる時に「車が盗まれるといけないから鍵は抜いてから事務所に来てくださいね」と言いました。戦後の荒廃から今日の日本の繁栄を築いてこられたお年寄りには親切にしなければいけないと思ったのです。 しばらくして事務所の窓からその車を見てみると未だ出発していません。なんと!そのおじいさんは助手席と運転席の間に挟まれて身動きできないでいたのです。何やってんだろう?と思いつつ見ていると、ようやく隙間から脱出した後に後部座席に座って、ドアノブをガチャガチャやってます。私が様子を見に車のそばまで行くと、おじいさんは必死の形相で窓を叩いていました。どうやら、運転席と後部座席を間違えて乗ったら、チャイルドロックがかかっていて脱出できなくなったようでした。 狭い車内をあっちに行ったりこっちに来たり、あんまり面白いので少しのあいだ他のスタッフと見ていましたが、さすがに気の毒になってドアを開けてあげました。おじいさんはドアをバーンッと開けると、怒った顔をして礼も言わずにタイヤを鳴らして走り去りました。オイオイ、大丈夫かよあの人・・・。運転席と後ろの席を間違えちゃう人って、あんまりいないよね。 |
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小松左京原作の日本沈没って、日本列島が太平洋プレートに引きづられて、日本海溝に引っ張り込まれちゃう話だったよね。という話から、日本海溝って深いというけどどのくらい深いのかね?に話題が移ったところで、人の揚げ足取りばかりするMが、「そりゃーおめぇ、すげー深えよ。背がたたねぇもの。へたすりゃ溺れちゃうよ」だって。 | |||
フィラリア | |||
後輩が、「家の娘が昨日から熱出しちゃったんですよ」といいます。 私が、そりゃあフィラリアにかかったかもしれねーよ」と言うと、後輩は「フィラリアって何ですか」と聞いたんでね、 「フィラリアって怖い病気で蚊が媒介するんだけど、心臓に小さな虫が寄生する病気なんだよね」と教えてあげました。 「それにかかると大抵1年ぐらいで死んじゃうんだよ。早めに医者に見せた方がいいんじゃねーの」 と私が言うと、後輩は「明日病院に行ってきます」との事、 翌日後輩はかんかんに怒って電話をかけてきました。 病院で、「先生、この子昨日から熱が下がらないんですけど、フィラリアにかかったんでしょうか?」 医者は「えっ?」と言った後で、「あなた、フィラリアって犬の病気だよ」 後輩は「オレの子を犬扱いにするのかっ」。それ以来、いくら謝っても口をきいてくれません。 ごめん。斉藤君。 | |||